今回はタイトル通り、(危機)生活インフラレベル4(ガス・電気・水道)のいずれか二つ死亡級についてお話させていただきたいと思います。
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組み合わせからいきます
① ガス+電気 死亡
② ガス+水道 死亡
③ 電気+水道 死亡
上記③点より考えていきたいと思います。
① ガス+電気 死亡級
この組み合わせが上記3つの中では一番ヌルいということになります。
そもそもがガスと電気が同時に死亡することは十分にありえるでしょう。
レベル3でお話させていただきましたが、結局は「水」つまり水道こそが生命線です。
不便だとか、つらいだとか、色々あるのは間違いないのですが、水道一つよりもガスと電気の方がまだマシという意味ではレベルでいうと2.7くらいかもしれません。
② ガス+水道 死亡級
中途半端に多少耐えれるという意味ではレベル3.5くらいかもしれません。
電気で解決できることも多いので、例えばエアコンだとか充電だとか、水さえどうにか出来れば持久戦もいけるレベルではあります。
③ 電気+水道 死亡級
これが最悪です。実質的なレベルは4以上だと思います。
今回は3タイプを平均してレベル4扱いですが、こちらはほぼ戦時中レベルだと思います。
ガスだけで出来ることって以外に少ないのです。
コンロの火がついても、お湯を沸かせたとしても、その元(水や調理できる何か)がないと意味がない。
それよりは電気の方が有効だと思いますし、水道なんて言うまでもないと思います。
プロパンガスと都市ガス
新しい家やマンション、アパートなどは大抵プロパンガスだと思いますが、古い家や田舎では都市ガスもまだまだ多いと思います。
料金的には都市ガスが優位なことが多いですが、プロパンガスの方が仕組み的にはシンプルです。
都市ガスは導管で供給されるため、その管にトラブルがあると復旧が大変になることもありえます。お互い一長一短あるものであり、どちらがいいとは有事の内容や状況にもよるので一概にはいえませんが、住まいによっては選択肢がないものでもあるので、これはもうどちらでもという話にさせていただきます。
話を戻しまして
レベル4想定時に真に考えるべきは上記の②と③のケースです。
①はもう元々有事においてはダブル死亡想定の覚悟くらいでもいいかもしれません。
②におきまして、水とガスは親和性が高いと申しますか、お互いに共依存的なものでもあります。お風呂とかお湯とか、相性がいいものですので、共倒れになると、冬場がキツくなるというのもあります。
ガスの部分は電化製品で代替できる部分もありますが、水はどうにもなりません。
逆に言えば、水があればという話が②の場合ですので、ガスはとりあえず諦めて(カセットコンロ&ボンベくらい買っておくといいと思いますが)どうにか水を手に入れて後は電気でというイメージです。
水は完全に致命的ですので、ガスを直そうとかガスに頭をもっていくよりも、水に全力を尽くした方が良いと思います。
③におきましては野営や車中泊と大して変わらないレベルですので、ガスに頼るというよりも、有事スイッチを発動させて、割り切ってさっさと野営や車中泊モードに移行した方がむしろ精神衛生上は良いかと思います。
下手にガスだけ使えると、そこに頼りたくなるものですが、私的にはもはや文明生活という意味では「お話にならない」ので、さっさとテントや防災グッズもって、車が生きてれば車に、ダメなら徒歩で野営地へと行動します。
※家屋の損壊程度にもよると思いますので、家が健全なら家で野営するイメージです。
レベル1~3の総まとめ
3大要素(ガス・電気・水道)個別の話に関しましてはレベル1~3でお話させていただいておりますので、組み合わせが被った時にどうするかということについて、お話させていただきました。
家はただのハコという感覚
レベル4級で考えた場合、家はハコでしかないと思います。
そもそも生活インフラが死亡する時点で、家の利点はもはや屋根がある(雨風をしのげる)のとプライバシーを保てるくらいのものです。
ここでスパッと家を「ただのハコ」と割り切ってすぐ行動にうつせるか、初動が大切だと思います。
言ってしまえば大きくて頑丈なテントくらいなイメージで。
迷いを捨てる
中途半端に何か一つでも無事だと人はそこにすがりたくなるものです。
それが有事の心理というものだとも思います。
しかしそれは結果的に初動の遅れにつながります。
人間諦めが肝心というもので、無理なものは無理で割り切るタフさが求められるのがレベル4級です。
惜しいけど…捨てがたいけど…
今出来ることに頭を切り替えた方が乗り切れます。
レベル4は以上です。
スパッと割り切って行動できるメンタルが大切ですね。